2.子育て支援について
(1)子育て満足度日本一の挑戦について
[井上あきお] 大分県の合計特殊出生率は、令和2年にわずかに上がったものの、出生数の減少傾向には歯止めがかかっていない。厳しい財政状況で、どのように若い世代の負担感を軽減させ、子育て環境を整え、「子育て満足度日本一」に向けた取組を進めていくのか伺う。
[広瀬知事]大分県独自の2子以降の3才未満児保育料免除などの経済的支援とともに、男女がともに家事・育児を担う社会を推進する。また、出会いサポートセンターの機能を充実させ結婚に対する支援も強化する。
(2)県外への保育人材流出対策について
[井上あきお] 日田市においては、福岡県への保育人材の流出が大変懸念されている。大分県出身の学生に県内で働きたくなる環境整備やその情報発信など、保育人材の県外流出をどのように引き止めていくのか伺う。
[福祉保健部長]県内の保育施設に5年間勤務すれば返還免除の資金貸付を実施している。県内の高校生に対する出前講座による保育人材の開拓や、福岡からのUターンを促すイベントを開催した。今後も保育人材の確保に努める。
(3)放課後児童クラブについて
ア 放課後児童支援員の処遇改善について
[井上あきお]共働き家庭が増加する中、放課後児童クラブの役割はますます重要になっている。国に対して放課後児童支援員の処遇改善を含めた体制整備を強く求めていくべきだがどうか?
[福祉保健部長]放課後児童支援員には子供たちの多様な個性へのきめ細かな対応が求められており負担も大きい。放課後児童クラブの安定的な運用や支援員の処遇改善に向けた運営費補助単価の引き上げを国に強く要望する。
イ 学校と放課後児童クラブの連携について
[井上あきお] 学校とクラブの連携に市町村によって濃淡があるとの声も耳にする。県教育委員会から各市町村教育委員会に対し、小学校と放課後児童クラブの連携を呼び掛けるべきではないか?
[教育長]学校施設の利用などの連携に課題のある事例も聞いている。学校と放課後児童クラブが情報や課題を共有していくように働きかける。
(まとめ)
子育てや教育関係の出費が多く、共働きの家庭が増加する中、若い人たちが子供を産み育てるための支援策はまさに喫緊の課題です。子育て中の家庭への経済支援と合わせて、保育所や幼稚園とともに、放課後児童クラブもしっかりと体制を整える必要があります。
また、小学校と放課後児童クラブがともに協力できるよう、大分県教育委員会から市町村教育委員会にしっかり指導していただきたいと思います。