大分県議会一般質問(1)~玖珠川流域の治水対策について

 大分県議会、令和3年第4回定例会は、11月24日に開会して12月1日~3日に一般質問、6日から各委員会、10日に採決して閉会という日程です。私は一般質問の1日目の12月1日に質問を行いました。

 質問の要旨と答弁は下記のとおりです。今日から数回に分けて報告します。

1.玖珠川流域の治水対策について

[井上あきお]玖珠川流域では、天ヶ瀬温泉街のみならず、玖珠町の戸畑や日田市の山ノ釣、湯ノ釣などにおいても被災しており、玖珠川の復旧・復興を早期に進め、一日も早く平穏な日常を取り戻し、この地域の安心を確保する必要がある。玖珠川流域の治水対策について今後の展望を伺う。

[広瀬知事]天ケ瀬温泉街については、左岸の拡幅を基本とする河川改修計画案について、地元の方々と概ね合意したので、来年度新規事業化したい。魅力的な温泉街としてのまちづくりについても県として支援する。

 また、山ノ釣地区では、玖珠川に岩盤が崩落した高さ60mの崖について対策工事に着手した。湯ノ釣地区でも川幅を広げる工事を進めている。

 いずれの場所についても早期復旧を目指し、玖珠川の流域治水にも総力戦で取り組む。

[ 井上あきお ]筑後川上流域全体の河川整備計画は30年計画であるが、すでに住民説明会を行っている災害対応の改修工事については何年くらいの計画となるのか伺う。

[土木建築部長]現在、計画を策定中で工期が何年というのは決まってないが、できるだけ早期の完成をめざす。

(まとめ)昨年の7月豪雨の発生から、まもなく1年半を迎える中、天瀬地区は非常に厳しい経済状態に陥っています。河川改修工事についてはできるだけ短期間でというのが地元の気持ちです。

 また、最近右岸にある旅館が利用している温泉のお湯の温度が低くなっています。現在は対岸の右岸の泉源のお湯を購入せざるを得ず、このようなコストの増大は死活問題につながります。復旧・復興工事に際しては、この点に留意して施工するとともに、状況を見ながら縦割りではなくセクション横断的な対応を要望しました。