9月12日の私の一般質問の報告のつづきです。
2.県の工事の発注時期の平準化について
災害からの復旧を担うのは、なんといっても現地に精通した地元建設業の方々です。被災地では顔の見える地元建設業者を頼りにし、これまでの対応に感謝しているところです。しかしながら、かねてより建設業界では、高齢化と若年入職者の減少が続いており、担い手確保が喫緊の課題となっています。
その解決のためには、1年間を通じて一定以上の安定した仕事量が確保されることにより、十分な人材が確保できて、経営も安定し、決まった休日が取得できることなど、建設産業の働き方改革を進める必要があります。そのためには工事の発注機関による、発注時期の平準化が求められています。
[井上あきお] 県では平成29年度から、平準化に向けた取組を進めているが、その効果をどう分析しているか?また、さらなる見直しは必要ないか?
[土木建築部長] ゼロ県債(次の年度の工事を前倒しで発注すること)を27年度の30億円から65億円に増やした。また、繰越の早期承認額を9億円から150億円に増やした(繰越制度の適切な活用)。それにより、3月をまたぐ工期の工事が2.3倍、工事の少ない6~8月の工事が1.3倍になった。「3月に工期末が集中しないようにしてほしい」という声もあるので。計画的な発注と進捗管理を行い、平準化をすすめたい。
(まとめ)
災害復旧工事に関して、県の工事の発注は進んできていますが、市の工事については入札不調のまま前に進まない工事もあります。地元の建設会社が体力をつけていざという時に、より迅速な受注ができるように、県として平準化に向けた対応を進めていくように求めました。