中津日田道路のうちの日田山国道路には5つのトンネルの掘削が計画されています。そのうち日田市街地に一番近い5号トンネルは2月6日に貫通しましたが、中津市側の1号トンネルの避難坑(緊急時の避難場所)の掘削中に突発的な湧水が発生しました。
その後、伏木地区などの井戸水の水位の低下や濁りなどが発生し、住民生活に支障が出て工事が中断しています。今日20日に日田市選出の3人の県議で現在の状況を視察しました。
水の問題は死活問題なので、十分な対策を施して工事を進めていくように県に求めました!
(以下、読売新聞より引用)
工事現場で大量湧水、井戸の水位低下や濁りも…大分県日田市の住民ら工法見直し訴え
大分県が進める同県日田市花月の地域高規格道路・中津日田道路のトンネル工事現場で大量の地下水が湧き出し、山手にある集落で生活用水に使われる井戸の水位が下がるなどの被害が出ている。工事を中断した後も毎分約8トンの湧水が続き、1月末現在、64世帯、164人が影響を受けている。湧水を完全に止めるのは難しいとみられ、県は新たに井戸を掘削するなどの応急対策に追われている。
現場は同県中津市との境に近い、国道212号そばの中山間地。昨年4月、非常時に救急車両などが走行する「避難坑」(全長2937メートル)を掘削中に突発湧水が起きた。約2週間後、山手に約2キロ入った伏木町の住民から「井戸水が出にくくなった」と連絡があり、県が調べたところ、集落にある井戸の水位が下がっていることがわかった。
突発湧水と住民が異変を訴えた時期がほぼ合致することから、県は大量の湧水が続いた影響で井戸の水位が下がったとみている。
県は給水タンクや仮のポンプを設置するなどして8月に工事を再開したものの、その後も揚水ができなかったり、濁りが出たりする井戸が相次いだため、12月末に再度中断した。
集落に上水道や簡易水道はなく、住民は不安を募らせている。今月13日には住民でつくる「渇水対策協議会」の代表が県日田土木事務所を訪ね、給水対策全般について同協議会と定期的に協議することや、トンネル工事の工法を見直すことなどを申し入れた。
同事務所中津日田道路建設室の担当者は「予測をはるかに上回る量の水で、完全に止めるのは難しい。地元の不安を 払拭 するため、必要なものがあればその都度、対応したい」と話している。