早期の復旧めざす女子畑(おなごはた)の農業用水路🌾

仮設水路への水は近畿農政局から借り受けた
塩ビのパイプや開口の水路で約1kmを迂回
既設の水路との合流点

 7月の豪雨で農業用水路が被災した天瀬町女子畑(おなごはた)を訪れ、ポンプと配管による仮設水路を調査しました。女子畑に先人が引いた10キロ近い水路の早期の復旧をめざします🌾また、市長はじめ道路期成会の関係者とともに県日田土木事務所を訪れ、国県道の整備促進と災害復旧を要望しました。いろいろ課題がありますが頑張りましょう❗️

県日田土木事務所で要望活動

(以下、大分合同新聞より引用)

水路崩落で育たぬ稲 日田市天瀬の女子畑台地、復旧長期化の様相

 水稲が盛んな日田市天瀬町の女子畑台地は7月豪雨で水路が崩落し、唯一の水源が絶たれた。今期の収益は7割減の見通し。復旧工事は長期化が予想され、来年の作付けに間に合わないという。関係者は「工事が長引けば耕作放棄地が増えるのではないか」と頭を悩ませている。
 
 崩落したのは、女子畑土地改良区(財津博理事長、125戸)が管理する女子畑幹線水路(総延長約11キロ)。7月中旬に水路のトンネル部分が約60メートル崩落し、土砂に埋まった。9月上旬に仮復旧したものの、地形に沿って複雑なルートを通るため、水漏れなどが頻発。十分な水量は確保できず、市が修繕を重ねている。
 農家はタンクを買って給水するなどしたが、8月は猛暑が続き、効果はなかった。稲穂が十分実ることなく、徐々に枯れ始めた。
 このままでは数千万円の被害が出ることから、土地改良区の幹部が市や県に働きかけた。9月上旬になって飼料用の稲として買い取り先が見つかった。ただ、来期以降の収入のめどは立っていない。
 
 水稲からの転作も検討しているが、仮復旧で水量がどれだけ確保できるか不明。計画が立てられないという。「水田の中には別の農家に貸している所もある。収益が見込めないと誰も借りないので、耕作放棄地が増えることもあり得る」と財津理事長(72)。「水がなければ集落が成り立たない」と危機感を強めている。
 市農業振興課の鈴木浩美課長は「仮復旧パイプの修繕を進め、給水量の確保を急いでいる。できるだけ多くの水を流せるよう、検討したい」と話している。
 
<メモ>
 日田市天瀬町の女子畑は水源の乏しい台地で、約70年前に大規模な水利工事をした。豪雨で深刻な被害を受けた天ケ瀬温泉街近くを流れる赤岩川から取水。約46ヘクタールの水田や畑を潤していた。

※この記事は、9月30日 大分合同新聞 17ページに掲載されています。