再び豪雨災害・・・実態の把握が急務⚠(新聞記事あり)

大きな被害が発生した天ケ瀬温泉街
衛藤征士郎代議士とともに原田市長から被害の説明を受ける

 九州北部豪雨から丸3年のこの時期に、日田市ではまたもや大変な豪雨災害となりました。特に天瀬・中津江・上津江が深刻なようです。午後からは衛藤征士郎代議士とともに原田市長から説明を受けたあと天瀬の現地を訪れました。

 今年は7月3日から降り続く雨によって熊本県の球磨川流域をはじめとする南九州で大きな被害が発生したのを皮切りに、九州の多くの市町村で被害が出ています。まだ今後も要注意です。被災した皆さんにお見舞いを申し上げるとともに、迅速な復旧と支援をめざしていきます!

国道210号線の天瀬町と玖珠町の間の被害
国道210号線の天瀬町中川と天ケ瀬温泉街の間の被害

(以下、大分合同新聞より引用)

濁流、天ケ瀬温泉街襲う 玖珠川氾濫、40分で増水

 風情あふれる山あいの温泉地を濁流が襲った。7日朝、日田市天瀬町の天ケ瀬温泉街を流れる玖珠川が氾濫。川沿いの旅館や民家は浸水し、住民の女性(72)が行方不明になった。暮らしを支える鉄橋は跡形もなく流された。新型コロナウイルスの大打撃に追い打ちを掛ける水害。「みんなで協力し、また頑張ろうと思っていたのに…」。観光関係者は立ち尽くした。
 温泉街はJR天ケ瀬駅を中心に、約20軒の旅館やホテルが川の両岸に立ち並ぶ。
 午前7時50分ごろ、その上流側にある民家の女性が流されたと日田署に通報があった。県警や消防によると、女性は自宅1階の玄関付近で、押し寄せた水に巻き込まれたとみられる。
 夫(70)は「玄関で妻の声がしたが、浸水が激しくどうすることもできなかった」と声を詰まらせた。警察と消防は夜で捜索をいったん打ち切り、8日に再開する。
 地元住民によると、川があふれたのは7日午前6時半前後という。あっという間に水かさが大人の背丈近くになり、旅館や店舗、民家をのみ込んだ。
 水が完全に引いたのは数時間後。通りには流木や草木が散乱し、窓が割れた建物の室内は泥だらけになった。
 高瀬邦寛さん(72)は経営する旅館が少し高い場所にあり、難を逃れた。旅館が数軒流された1953年の西日本水害の恐怖を思い出し、「40分ほどで一気に水が増えた。水の勢いは今回の方が強かったと思う」。
 温泉街の両岸をつなぐ新天瀬橋は、たもとからもぎ取られるように流失した。橋桁を直撃する水量が増した同7時ごろ、「ギギギ、ガガガ…」と激しい音を立てて押し流されたという。日中も雨は降り続き、近くの大庭(おおば)富紀さん(83)は「自宅の裏山も崩れそうで怖い」。
 観光客はコロナ禍で3月から激減し、各施設は「ほぼ休業状態」(旅館経営者)が続いていた。再起に向け、今月下旬からPRキャンペーンを実施する予定だった。
 土産物店が浸水した田代信二さん(57)は、菓子や焼き物などの商品が被害に遭った。「早く片付けを始めたいが、何から手を付けていいのか…。新型コロナと水害で二重のショックだ」と肩を落とした。

※この記事は、7月8日 大分合同新聞 23ページに掲載されています。