九州北部豪雨からちょうど3年目の7月5日、大きな災害の出た日田市上宮町の鶴河内川に架かる中崎橋で竣工式が行われ、神事のあと地域の皆さんと「渡り初め」をしました。橋の欄干の文字は地元の小学生が書きましたまわりの河川改修工事も一日も早く完了することをめざします
(以下、大分合同新聞より引用)
防災意識を新たに 日田市大鶴地区で橋の竣工式や訓練
福岡・大分豪雨3年
2017年の福岡・大分豪雨から3年となった5日、日田市大鶴地区の被災地では架け替えた橋の竣工(しゅんこう)式や防災訓練があった。住民は全国で激甚化する水害に警戒心を強め、3年前の教訓を生かそうと防災意識を新たにした。
上宮町では新設した中崎橋(長さ約25メートル、幅約4メートル)の安全祈願祭があった。豪雨当時は町内の鶴河内川が氾濫し、旧橋に数百本の流木が堆積。あふれた水が周辺家屋に押し寄せた。
住民25人が参列。一歩一歩踏みしめるように渡り初めをした。橋のたもとの自宅が全壊した介護士の藤井崇さん(52)は昨年3月に「みなし仮設住宅」から戻った。「川の工事がまだ終わっていないので不安はある。住民同士で防災意識を高め、生活を守っていきたい」と話した。
大肥本町自治会(石井徹会長)は町内の迫(さこ)公民館で防災訓練をした。
役員と女性部員計25人が参加。豪雨の犠牲者に黙とうした後、発電機やシャワー室などを点検した。炊き出し訓練として女性部が炊き込みご飯のおにぎり約100個を作った。災害復興支援団体代表で地元住民の江田泉さん(52)が防災講話。「全国から支援が寄せられたことを忘れてはいけない」と話した。
石井会長(74)は「日頃からの助け合いや防災訓練の積み重ねが重要。しっかり続けていきたい」と力を込めた。
※この記事は、7月6日 大分合同新聞 23ページに掲載されています。