日田市隈の旧家「ヤマキチ後藤家」(「すてーき茶寮・和くら」のとなり)が大正時代に購入した五月人形を見せていただきました。
右は日本最初の女帝とされている神功(じんぐう)皇后、左は忠臣の武内宿禰(たけのうちすくね)。本来は武内翁が、神功皇后の子供(のちの第15代・応神天皇)を抱っこしてますが、現在修復中とのこと。
令和への改元の時期にぴったりの展示です😌
(以下、大分合同新聞より引用)
大正期の人形20年ぶりの光 日田市の旧家「ヤマキチ後藤家」が展示
日田市隈の旧家「ヤマキチ後藤家」は、大正時代に購入した五月人形を久しぶりに飾り付けた。当時の名匠の作品で、蔵から取り出したのは約20年ぶりという。令和への改元を機に展示を思い立った。10日まで希望者に公開する。
後藤家はもともと材木商。五月人形は、初代当主の後藤豊三郎さんが1917(大正6)年に孫(3代目)の初節句を祝って買った。春の「天領ひたおひなまつり」で同家が毎年、展示するひな人形と同じ京都の大木平蔵作。五月人形はずっと土蔵で眠っており、本格的に飾り付けるのは「70、80年ぶりでは」という。
4月27日、大木平蔵の人形に詳しい博多人形師の中村信喬さん(62)=福岡市=が手伝って作業をした。中村さんによると、人形は「神功皇后と武内(たけのうちの)宿禰(すくね)」1組(高さ約40センチ)とよろい飾り(約60センチ)。保存状態が良く「10年前に作ったかというくらい色が鮮やか」と感心した。立ち会った4代目の征一郎さん(80)は「人形がまだ立派なのに驚いた。改元のタイミングに出せて良かった」と話した。
母屋(国登録有形文化財)の玄関に展示。見る場合は娘の古田嘉寿美さん(☎090-1972-2728)に事前連絡する。無料。午前10時~午後4時。
※この記事は、5月1日大分合同新聞朝刊13ページに掲載されています。