大分県3月議会一般質問(3)教員の働き方改革・小学校英語など

300312質問30.3.12

「教員の働き方改革について」

[井上あきお]文部科学省が平成28年に行った「教員勤務実態調査」によると、小学校教員の33.5%、中学校教員の57.7%の勤務時間が週60時間以上となっており、月80時間以上の過労死ラインを超える時間外労働をしている。しかも、このデータは自宅残業を含んでいない数値である。文科省からは本年2月9日付で勤務時間管理の徹底などを求める通知が出されている。このような動きがある中、大分県では教員の働き方改革に今後どう取り組むのか?

[教育長]新年度に部活動指導員などの外部人材や専門のサポート・スタッフの活用により業務の役割分担を進める。県立学校ではタイムレコーダーの導入やICTを活用した業務改善、盆期間の学校閉庁などに取り組む。

「小学校教員の英語指導力について」

[井上あきお]小学校では2011年から5・6年生を対象に外国語活動が導入されているが、学習指導要領の改訂により、2020年度から正式な教科として「英語」が導入される。教員の多忙化が問題となっている中、新たな教科として加わった英語の指導力を、小学校教員が身につけるためにどのような取組を考えているのか?

[教育長]英語の授業をしたことのない小学校教員が多数いることから、具体的な英語の授業の仕方を身に着けさせることに腐心している。文科省作成の動画の配信による研修や、指導主事や専門的な研修を受けた350名の教員の指導による構内研修を繰り返し実施する。また、海外経験のある地域人材やALTの増員を計画している市町村もある。

(まとめ)最近特に「働き方改革」の必要性を指摘されているのが学校現場です。教員に余裕がなくなると、そのしわ寄せは子供たちに行きます。「部活動指導員」の導入も含めて、教員の働き方改革をすすめて、子供たちによりよい教育を行えるようにしてもらいたいと思います。

また、小学校英語については、多くの子どもたちにとって、初めて英語の授業を受けるのが小学校ということになります。最初に英語にどのようにかかわるかによって、将来的な英語の好き嫌いにまで影響する可能性もあるので、教員の皆さんが余裕をもって英語の指導力を高めていけるよう、「働き方改革」も合わせての取り組みを要望しました。

その他、「鳥獣被害対策について」「森林環境税について」「森林・林業の振興について」も質問しました。

尚、質問の動画は大分県議会のホームページから、画面の左上にある「インターネット中継」→録画中継覧の「議員名から選ぶ」→左上の「井上明夫」→一番下の平成30年第一回定例会の「再生」をクリックすれば、今回の私の質問の様子を視聴できます。