9月県議会・井上明夫一般質問その1~災害に強い道路ネットワークについて

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 県議会9月議会は9月7日に開会して13日に代表質問、14日~16日に一般質問を行いました。私は一般質問の1日目に質問を行いました。昨春、県議になってから3度目の一般質問となりました。質問の要旨と答弁は下記のとおりです。

(1)災害に強い道路ネットワークについて
(質問)県内の主要幹線ルートには、地形的に災害に弱く、通行止めが発生した場合、それを補完する代替道路がなく、周辺地域に深刻な影響を及ぼす箇所がある。計画的にルートの付け替えなどを行い、災害に強い道路ネットワークを構築していく必要があるが、知事の考えは?

(知事)指摘のとおりである。4年前の豪雨や今回の熊本地震によって、「代替道路の整備」や「現道の強靭化」の重要性を改めて痛感した。国道212号線の響峠バイパスなど、まずは実施中の事業を推進する。地震後に実施している道路の法面の緊急点検の結果を見て、優先順位を見直して効率的・効果的に強靭化対策を進めたい。また、う回路の整備もあわせて進め、地域の道路ネットワーク強化を図り、災害に強い県土づくりを進めたい。

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(2)国道212号線の片側通行解消の時期は?
(質問)国道212号線の汗入場では熊本地震で4カ月以上通行止めになった。この道路の交通量は1日当たり5,567台で、日田市から熊本県阿蘇地方を結ぶ主要ルートである。現在は片側通行だが全面復旧の時期は?
(土木建築部長)
国道212号線では現在「汗入場・水辺の郷おおやま付近・天瀬町出口」の3か所で片側通行であるが、いずれの箇所についても12月末までの全面復旧を目指す。

(3)う回路の整備について
(質問)国道212号線の全面通行止めによりう回路を使用したが、狭量なため特に大型車のう回路が遠回りになった。今後、う回路の整備はどうするか?
 また、市道を国道のう回路として使用したので市道が傷んでいる。損傷に係る維持補修費用について、国道の管理者である県として何らかの手当をすることはできないか?

(土木建築部長)
う回路となった県道や市道の2車線化や離合所の設置など整備に取り組みたい。
道路の維持補修は基本的に道路管理者にお願いしたい。

(4)国道210号天瀬改良工事について
(質問)4月の地震では国道210号の日田市天瀬町の急斜面に設置したセンサーが異常を感知し、落石の危険性があるため約2週間の通行止めとなった。この付近では「国道210号天瀬改良」としてバイパストンネルの設置が事業化されているが進捗状況は?

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(土木建築部長)
これまで橋2基の新設や法面対策工など実施し、進捗率は27年度末で約55%。今後はトンネル514メートルなどに着手する。県としても早期完成に向けて国に強く要望する。

(5)国道210号線高井町の「加々鶴(かがづる)トンネル」について
(質問)「加々鶴(かがづる)トンネル」は約400メートルあり、一日の通行量が9千台以上の場所だが、熊本地震でトンネル外に沿って作られた歩道が使用できなくなっている。復旧の見通しは?
また、狭いうえに中にカーブが2か所あるので、新たなバイパストンネルの建設の要望が地元から出ている。県の考えは?

(土木建築部長)
 場所が急峻な崖地であり、人力による慎重な作業を余儀なくされている。歩道部の開放時期は未定だが、早期解放に向けて国に要望する。
また、バイパス整備については整備手法などの検討を国に求める。

(まとめ)今年は熊本地震という思いがけない災害が発生し、近年、台風や集中豪雨による災害も頻発しています。
南海トラフ巨大地震の発生までも危惧される中、災害に強い広域幹線道路ネットワークの構築は喫緊の課題です。
道路ネットワークは住民の命綱とも言えるので、少しでも予算を見つけて対応してほしいと要望しました。

(つづく)