「日田林工高校との演習林提供の連携・協力協定」の締結式が開催されました。
令和5年の豪雨により林道や山林が被災し、日田林工高校の演習林が使えず、林業科の実習が出来なくなっています。そのため森林整備センターの分収造林地と、日田市の市有林を演習林として提供し、日田市森林組合は実習の指導などのお手伝いをすることになりました。
今年度から「全国募集」となった日田林工高校林業科の大きな特色である、充実した演習林で学んだ高校生たちが、地元の林業・木材産業の担い手として育つことを期待します


(以下、西日本新聞より引用)
大分県立日田林工高に新たな演習林提供 市や森林組合などと協定
大分県立日田林工高(日田市吹上町)と日田市、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センター九州整備局(福岡市)、日田市森林組合の4者は、生徒が実習に使用する演習林の提供に関する連携・協力協定を結んだ。
同校林業科は、県内唯一の林業系学科。同市三花に演習林があるが、2023年の大雨で演習林に通じる林道が被災。市が復旧工事を進めているが、現在も通じていない。このため、24年度から森林整備センターと森林組合が管理している山林を提供し、市も市有林での実習に協力した。
今後も各団体が持つ高度な林業知識を生徒に提供し、林業教育の向上や人材育成を図ろうと、協定を結ぶことになった。
25日に同校であった協定締結式には、椋野美智子市長、井上明夫・森林組合代表理事組合長、丹保博人・九州整備局長らが出席。田崎弘宣校長が「不安なく演習ができ、生徒たちにより高度な知識を身につけさせたい」と謝辞。式に出席した林業科2年、馬場充希(みつき)さん(17)は「しっかり学び将来に生かしたい」と意気込んでいた。
提供する演習林は同市三和などの約419ヘクタール。同校は実習1カ月前までに実習計画を各団体に通知。各団体は連絡調整窓口を設け、生徒たちを支援する。
(床波昌雄)