囲碁の「日本棋院日田支部55周年記念式典」が開催されました。
囲碁は中国の発祥で2000年以上前から東アジアを中心に親しまれてきて、日本でも平安時代から広く親しまれ、枕草子や源氏物語といった古典作品にも数多く登場するそうです。室町時代にはすでにプロ棋士が誕生し、江戸時代には家元制度ができたようです。明治維新後には大変な時期がありましたが、大正13年に日本棋院が設立されて、来年は100周年を迎えます。
現在日本では囲碁は将棋の人気に押され気味のようですが、将棋人口は500万人でほとんど日本人が行っているのに対して、囲碁の世界競技人口は約3800万人もおり、中国2000万人、韓国900万人に次いで、日本は130万人で3番目です。ということは、囲碁は外国の方とのコミュニケーションの手段になるのではないかと思います。また、今年の天領日田天元戦の3位決定戦は88才と14才の対決ということで、囲碁は世代間交流のためにも重要な位置にあります。
そのような中、日本棋院日田支部はこの55年間、会員の皆さんの棋力(きりょく)の向上と親睦を図りながら、各種大会を主催され、特に日田天領まつりに合わせて開催する「天領日田天元戦」は、日田市の賑わいづくりにも貢献しています。囲碁を通じて多くの皆さんが交流することを祈ります!