国道210号・高井町の「川下改良」工事の着工式❢❢(新聞記事あり)

 2月25日の午前中、日田市高井町の加々鶴(かかづる)トンネルのバイパストンネルを作る工事である「川下改良」工事の着工式が開催されました。

 三隈中学校吹奏楽部の演奏をバックに鍬入れ式が行われ、実際の着工の様子がライブ映像で会場のモニターに映し出されました。

 工事の安全と早期の完成を祈ります❗️

(以下、建設新聞より引用)

日田川下改良が着工へ トンネル含む延長1・1㌔〈国道210号〉

 久留米市から大分市に至る一般国道210号の日田市川下地区の改良工事が2月25日から始まった。   工事は久留米市側の川下地区の起点から大分側(同地区)への延長1・1㌔区間で、工事の大半は区間内の(仮称)川下トンネル(延長895㍍)が占める。今回の着工は終点側(大分側)道路の65㍍で、起点側道路とトンネルは現在詳細設計中。総事業費は約60億円を見込んでいる。
 事業の初弾工事となる河津建設㈱(日田市)が施工する道路は、筑後川と急崖な斜面に挟まれた日田市川下地区の終点側65㍍。現道は走行空間が狭く、老朽化の進む加々鶴トンネルがあり、落石や崩落の危険性が高い区間。これを南側に迂回する形で道路、トンネルを新設する計画で2019年に事業化された。
 工事概要は、久留米市側を起点、大分市側を終点に2車線、延長1・1㌔、起点側道路140㍍、新トンネル延長895㍍、終点側道路65㍍、道路幅員11㍍(トンネル部10・5㍍)の規模。総事業費は約60億円が見込まれている。
 これまでに調査設計が行われ、21年からは用地買収が進められている。トンネルの詳細設計は㈱エイト日本技術開発(岡山県)、トンネル以外の起点側と終点側の詳細設計は九建設計㈱(佐伯市)が請け負っており、これらが終了次第発注作業に取り掛かる。すでに決定している1工区改良工事(終点側道路)は河津建設が工期24年3月10日完成の予定で着手した。
 2月25日、大分河川国道事務所、県や日田市が市内夜明公民館で着工式を行い、地元選出の代議士、地元自治会、施工業者など約100人が出席した。
 主催者を代表して九州地整の藤巻浩之局長が「国道210号は九州を東西に結ぶ重要な道路である一方、16年の熊本地震や近年の豪雨で法面崩落など一時通行止めや片側通行などを余儀なくされた。現道の加々鶴トンネルは線形が悪く大型車両には狭い構造となっている。この事業は、19年から事業着手し調査設計や用地買収を進め、地権者や関係者の協力のおかげでこの着工式に至った。感謝申し上げたい」とあいさつ。
 来賓を代表して衛藤征士郎衆議院議員、県知事代理の島津惠造土木建築部長が祝辞を述べ、主催者、来賓の代表者7人がクワ入れを行った後、大型モニターで工事現場と中継。大分河川の河崎拓実所長の合図で河津建設のバックホウが力強く土砂を持ち上げ施工が開始される模様が映し出され、会場は拍手に包まれた。
 結びに原田啓介日田市長が「今回、着工に至ったことを非常に喜ばしく思う。国道210号は生活・産業・観光に重要なものであり、災害時では大切なネットワークとなる。この事業が地域の安全安心につながるものだと確信し、市としても関係者と連携して完成に向けて努力していきたい」と謝辞を述べた。