大分県議会一般質問(1)〜日田彦山線BRT開業に向けた地域振興について他

被災前の日田彦山線の大鶴駅

 大分県議会、令和4年第3回定例会は9月7日に開会して、13日から16日まで代表質問と一般質問、20日から各委員会、26日に閉会の日程です。私は一般質問の初日の14日に質問しました。
 質問の要旨と答弁は下記のとおりです。今日から数回に分けて報告します。


①日田彦山線BRT開業に向けた地域振興について


[井上明夫]5年前の九州北部豪雨で被災した日田彦山線は、BRT(バス高速輸送システム)方式の復旧が決まり、来年夏の開業を目指している。継続的な運行の確保や地域全体の将来像を考えていく必要があるが知事の考えは?


[広瀬知事]BRTは地域の皆さんのニーズに合わせ、学校や病院などに通いやすいよう駅の増設・バスの現在位置や待ち時間を案内するシステム・電動車両などが導入される予定。
 農産物直売所を生かした誘客拠点の整備など、BRTと地域振興の相乗効果で人を呼び込むことが重要。地域の思いが実現できるように力強く支援する。

(まとめ)BRT開業に向けた地域振興は福岡県側が先行しており、沿線の住民にとっては、大分県側の取り組みが目に見えてこない現状があります。広瀬知事から「力強い支援」という答弁を得たので、日田市と大分県が連携した沿線周辺整備を期待します。


②鉄道等公共交通ネットワークの活性化について


[井上明夫]経営難の地方鉄道について、存続か廃止かの協議対象となる路線の目安を国の有識者検討会が示した。大分県内に該当路線があるのか?また、鉄道等公共交通ネットワークの活性化に、県としてどのように取り組むのか?


[企画振興部長]県内のJR各線は該当路線には当たらない。利便性向上のため、沿線自治体と連携し、バリアフリー化・増便・ICカードの導入などをJR九州に要望している。


(まとめ)鉄道経営はきびしいものの、大量の輸送ができてエネルギー効率も高いため、SDGsの観点からも再評価されている。貴重なインフラであり、存続させることが重要です。