6月24日に行われた私の一般質問の要約を3回に分けて報告します。
1.九州北部豪雨からの復旧について
(1)JR日田彦山線の復旧に向けて
[井上あきお]復旧会議では今年3月までに結論を出すことが出来なかったが、5月に福岡県側でもBRTを容認する方向になった。早急に復旧会議で決定を行ない、停留所の増設など地域振興策も含めて進めてほしいが見通しはどうか?
[広瀬知事]結論が出ていない事は申し訳ない。福岡県側と連携を密にして復旧方針を決定したい。地域振興や観光振興も日田市と情報共有しながら、沿線住民が「以前より良くなった」と思える形の復旧・復興が果たせるように努力したい。
(まとめ)不通になってから3年が経過し、沿線住民もしびれを切らしています。一日も早く結論を出すことにより、代行バスの停留所の増設や災害防止のための不要な鉄橋の撤去などをJR九州に強くうながすことを要望しました!
(2)大肥川の改良復旧工事の進捗について
[井上あきお]大肥川の改良復旧工事の進捗と捷水路(しょうすいろ・増水時に川のバイパスの役目をする水路)の工事の見通しはどうか?
[土木建築部長]護岸や橋の工事は順調に進んでいる。捷水路については地元の理解を得ながら、用地買収と文化財調査を進め、今年上半期中の工事発注に向けて取り組む。
(まとめ)大肥川の改良復旧工事の目玉として捷水路が計画され、その一方で捷水路が建設される地域の住民には、川や道路や橋などこれまでの形状が変わることで、安全面や利便性などを心配する声もあります。今後も進捗状況などを地元に丁寧に説明しながら工事を進めるよう要望しました!
(3)災害に強い農業について
[井上あきお]平成29年の九州北部豪雨での日田市の農地、同じ年の豊後大野市朝地町の農地の地滑り、今年5月の由布市庄内町の農地の斜面崩壊など農業は自然災害を受けやすい。災害に強い農業にするための県の考えは?
[広瀬知事] ①水利施設等、農地のインフラ整備により災害を未然に防ぐ②災害が起きた時は市町村へ技術支援・人的支援を行い早期復旧を目指す③復旧復興にあたっては経営の効率化や産地拡大等をハード・ソフトの両面で支援して、災害に強い農業農村づくりに努める。
(まとめ)自然災害に加え、コロナ問題では付加価値の高い農産物が大打撃を受け、高齢化や後継者不足の中ぎりぎり踏みとどまっていた農家が引退する引き金になることも懸念される。しかしながら、食糧自給の大切さ、また農業・農村には自然環境の保全や文化の伝承など、単なる生産活動を超えた役割もあることを念頭に置いて、さらなる災害に強い農業を目指すことを要望しました!